【簿記】勉強ノート2 現金とは?/通貨代用証券とは?/現金過不足とは?/普通預金と定期預金とは?/当座預金とは?/小口現金とは?
こんにちは、あらこです。
今回は簿記の勉強ノートの第2回目です。
目次
現金とは?
現金とは通常、硬貨や紙幣のことを指す
しかし、簿記の勘定科目の『現金』においては通貨代用証券も含まれる
通貨代用証券とは?
通貨代用証券は銀行などに持っていくとお金に変換できる
通貨代用証券には以下の5種類がある
①他人振り出しの小切手
②普通為替証書
③配当金領収書
④支払期日の到来した公社債の利札
⑤送金小切手
①他人振り出しの小切手
他人振り出しの小切手とは他の人が発行した小切手のこと
-小切手が換金される流れ-
1.振出人が小切手を振り出す(小切手に金額を記入し受取人に渡す)
2.受取人は契約している銀行に小切手を提示する
3.受取人が契約している銀行が振出人が契約している銀行(当座預金)に小切手を提示する
※当座預金とは普通預金と異なり利息が付かない代わりに小切手の支払いに使える預金
4.振出人が契約している銀行(当座預金)が受取人が契約している銀行に支払う
5.受取人が契約している銀行が受取人に支払う
②普通為替証書
普通為替証書も小切手と同じくお金を送る手段の1つ
-使い方-
1.お金を送る側は郵便局の窓口で郵便為替と呼ばれる証書を書い、お金を受け取る側に送る
2.お金を受け取る側は郵便局の窓口で証書を現金に変えてもらう
定額小為替は予め料金が決まっており、普通為替は500万円までで自由に決めれる
③配当金領収書
配当金領収書は配当金を受け取るための引換券みたいなもの
株式を持っているとある期間(株によって変わる)に1回配当が貰える
配当金領収書が送られてくるので、それを銀行に持っていくことで配当金が貰える
④支払期日の到来した公社債の利札
利札は利息を受け取るための引換券みたいなもの
公社債とは国債、地方債、社債などのことで、国や地方公共団体、企業が投資家からお金を集めるために発行する有価証券
公社債を持っているとある期間(公社債によって変わる)に1回利息が貰える
公社債には利札が沢山ついているので、支払期日が到来したら利札を切り離し銀行に持っていくことで利息が貰える
⑤送金小切手
送金小切手は普通為替証書の銀行版
-使い方-
1.お金を送る側は銀行の窓口で送金額と手数料を支払い送金小切手を買い、お金を受け取る側に送る
2.お金を送る側は銀行の窓口で送金小切手を現金に変えてもらう
他人振り出しの小切手は当座預金から支払ったが、送金小切手は銀行が直接支払う
現金過不足とは?
現金過不足とは支払いは受け取りの時に仕訳を忘れ、帳簿上の現金と実際の現金に生じるずれのこと
現金過不足の仕訳をする3つの場面
①現金過不足を見つけた時(帳簿上と実際のズレに気づいた時)
②現金過不足の原因が分かった時
③決算まで現金過不足の原因が分からなかった時
仕訳する際には『現金過不足』という勘定科目を使う
現金過不足は仮の勘定科目で資産、負債、資本、費用、収益のどれにも分類されない
①現金過不足を見つけた時
実際の現金額に合わせるように仕訳をする
例︰実際の現金が300円足りない時
現金(資産)の減少と考え、右に現金と300円を記入
反対側に現金過不足と300円を記入
②現金過不足の原因が分かった時
①と反対側に現金過不足を記入
①の例では左に現金過不足が有るので右に記入
現金過不足の反対側の本来の勘定科目を記入
①と②により現金過不足が相殺される
③決算まで現金過不足の原因が分からなかった時
現金過不足は仮の勘定科目である為、正式な勘定科目に置き換える
・現金過不足が借方残高(左)にある場合
(現金が不足している場合)
何かの費用が発生したとし『雑損(費用)』に置き換える
・現金過不足が貸方残高(右)にある場合
(現金が過剰にある場合)
何かで儲けたとし『雑益(収益)』に置き換える
普通預金と定期預金とは?
普通預金は、いつでも引き出せる代わりに金利が低く、定期預金は、期間が終わるまで引き出せないが金利が高い
定期預金の勘定科目は『定期預金(資産)』
当座預金とは?
当座預金は利息はつかないが小切手や手形の支払いに使うことが出来る
『当座預金(資産)』は自分が振り出した時は減少し、当座預金に預け入れた時は増加する
※複数口座を持っている場合は勘定科目に銀行名や信用金庫名をつけることが出来る
小口現金とは?
小口現金とは各部署に予め渡してある少額の現金のこと
小口現金がある事で何かを行う度に経理にお金を貰わなくて済む
小口現金を管理する人を小口現金係(小口係)という
小口現金の資産の流れは以下の4通り
①会計係が事前に小口現金係に一定の小口現金を渡す
②小口現金係は文房具代、電話代、電車代などの各種支払いをする
③小口現金係は一定期間(1ヶ月や1週間)が過ぎると、会計係に②の支払いを報告する
④会計係は小口現金係が使用した額と同様の小口現金を補充する
この①~④のような小口現金の運用の制度を定額資金前渡制(ていがくしきんまえわたしせい)またはインプレスト・システムという
①、③、④には勘定科目の『小口現金(資産)』を使って仕訳する
②では仕訳を行わず、③で会計係に報告する際には仕訳を行う
小口現金係が使う費用には以下のものがある
『旅費交通費』(電車代、バス代、タクシー代など)、『消耗品費』(文房具代、コピー用紙代、封筒代など)、『水道光熱費』(水道代、ガス代、電気代など)、『通信費』(切手代、電話代、携帯電話代など)、『修繕費』(備品の修理費用など)、『雑費』(お茶代、新聞代など)
ひとこと
練習問題も解きつつまとめている感じです。
沢山学ぶことがあるとなっています。
それでは、また。