【書評】強いチームはオフィスを捨てる ジェイソン・フリード
こんにちは、あらでこす。
今回の書評はリモートワークに関する本です。
目次
書籍の紹介
コロナが広まってから日本でも一気にリモートワークが取り入れられるようになりました。
著者の会社「37シグナルズ」は実際に世界各国でリモートワークを行っています。
この本からはリモートワークの良い点、悪い点が学べ、どのように対処すればよいのかも書かれています。
これからの働き方にリモートワークを取り入れたいという人や、リモートワークを実際にやらなくてはいけない人にはぜひ読んでほしい1冊です。
要約
個人的に学べるなと思ったところを3点選びました。
①ひとつの場所に依存するリスク
システムの世界にはSPOT(Single Point of Failure)、その部分が壊れたらシステム全体が機能しなくなるという言葉が存在します。
毎日社員を会社に来させるのは、まさに会社がSPOTとなり、自然災害等が会社に起こったら何もできなくなってしまうリスクを背負っていると言います。
リモートワークを取り入れて社員を分散させておくことでそのリスクを減らせるとありましたが、まさにその通りだと思いました。
②オープンソースの成功から
オープンソースとはインターネットでプログラムのソースコードを公開し、世界中の有志がそれを修正していくやり方のことです。
当初は失敗すると思われていたのですが、大企業の商業ソフトウェアを追い抜くほどに成功しました。
成功したと思われる理由は「自発的なモチベーション」「オープンな情報」「リアルな交流」の3つだと考えられています。
リモートワークはこれほど大規模ではありませんが、学べることは沢山有ると思われます。
③怠けすぎよりも働き過ぎに注意
一般的にリモートワークを取り入れると怠けて働かなくなるというイメージがありますが、実際には働き過ぎてしまう危険があると著者は言います。
従来のオフィスでは残業が有っても家に帰るという区切りがありましたが、リモートワークにはそういった明確な区切りがありません。
リモートワークのチームをまとめるリーダーや経営者が「働きすぎはよくない」というムードを作っていく必要性が述べられており、そういう視点もあるのかと驚きました。
実践
実際に行動に移す際に使えると思ったところを3点選びました。
①生活リズムを作る
家で働く場合時間の使い方は自由になります。
明確なルールを作ることでやり過ぎや怠けすぎを防げます。
また、仕事とプライベートをきちんと区切る必要性も感じました。
②仕事用と私用のデバイスを分ける
仕事用とプライベート用のデバイスを分けることで切り替えがスムーズにできます。
ずっと仕事モードになってしまいそうな私にはピッタリだと思いました笑
③人ごみを利用する
家で行うとどうしても集中できないことがあります。
カフェなどに行くことで周りの目を使い仕事に集中できます。
会社では周りの目があったから仕事が出来ていたが家では集中出来なくなった、と言う人にはいい方法だと思いました。
まとめ
リモートワークは良いよ、なんでみんなやらないの?みたいなことが書いてあります。
リモートワークを行う事での弊害や、どうして取り入れたがらないのかなども分かりやすく書かれていました。
私はまだ学生でリモートワークもどきみたいなことしか出来ませんが、実際に働くときや自分の会社を作るときには取り入れたいと思いました。
ひとこと
先月読んだ仮想空間シフトという本にもありましたが、今後ネット環境で行える仕事が増えていきます。
新しい時代の流れに逆らわず上手く乗りこなせたらいいと思います。
それでは、また。