【簿記】勉強ノート10 費用の前払いと収益の前受けとは?/費用の未払いと収益の未収とは?/貯蔵品とは?/法人税等とは?/消費税とは?/売上原価と売上総利益とは?/精算表とは?/帳簿の締め切りとは?/株主の配当/月次決算とは?
こんにちは、あらこです。
今回で簿記の勉強ノートが最後になると思います。
目次
- 費用の前払いと収益の前受けとは?
- 費用の未払いと収益の未収とは?
- 貯蔵品とは?
- 法人税等とは?
- 消費税とは?
- 売上原価と売上総利益とは?
- 精算表とは?
- 帳簿の締め切りとは?
- 株主の配当
- 月次決算とは?
- ひとこと
費用の前払いと収益の前受けとは?
費用の前払い
例︰家賃を1年前払いする
今年の4/1~来年の3/ 31までの家賃12ヶ月分の1200円を4/1に現金で前払い
12/31が決算だった場合、9ヶ月分(900円) は当期の家賃で3ヶ月分(300円)は来期の家賃
4/1に1200払ったとして計上し、 決算の時に当期の費用でない分を来期の費用として計上
①費用を前払いした時(当期の処理)
前払いした全額を、費用として計上
支払家賃 1200|現金 1200
②決算になった時(当期の処理)
前払いした費用の内、当期の費用でないぶんを『前払○○(資産) 』の勘定科目に置き換える
前払家賃 300|支払家賃 300
③翌期首になった時(次期の処理)
決算の時に、資産の勘定科目に置き換えた分を、 再度費用の勘定科目とし、新しい期の費用として計上する
これを再振替仕訳という
決算の時と逆の仕訳を行う
支払家賃 300|前払家賃 300
収益の前受け
費用の前払いと使う勘定科目が違うだけ
②で前受けとして受け取った収益のうち、当期の収益でない分を『 前受○○(負債)』とする
③では再振替仕訳(決算の時の逆仕訳)をする
費用の未払いと収益の未収とは?
費用の未払い
例︰家賃を1年後払いする
今年の4/1~来年の3/ 31までの家賃12ヶ月分の1200円を3/31に現金で前払い
12/31が決算だった場合、9ヶ月分(900円) は当期の家賃で3ヶ月分(300円)は来期の家賃
来期の費用から減らして当期の費用として計上する
①決算になった時(当期の処理)
次期に後払いする費用の内、当期の費用として計上すべき分を、 費用の勘定科目を使って計上する
相手勘定科目には『未払○○(負債)』を用いる
支払家賃 900|未払家賃 900
②翌期首になった時(来期の処理)
再振替仕訳(決算の時と逆仕訳)をする
未払家賃 900|支払家賃 900
③費用を後払いした時(来期の処理)
後払いした全額を、費用の勘定科目を使って計上
支払家賃 1200|現金 1200
収益の未収
費用の未払いと使う勘定科目が違うだけ
①で相手勘定科目を『未収○○(資産)』とする
貯蔵品とは?
『貯蔵品(資産)』とは、 資産として価値があるものが期末に残った時に、 次期に繰り越すために使う勘定科目
通信費や租税公課があったりする
『通信費(費用)』はハガキ代や切手代、 電話代など通信のために必要とされる費用の支払に使う
期末に未使用だったハガキや切手は『貯蔵品(資産)』 として次期に繰り越す
会社には様々な税金がかかり、利益と関係の無い税金として『 租税公課』(固定資産税、印紙税、自動車税)、 利益と関係のある税金として『法人税等』や『法人税、 住民税及び事業税』(法人税、住民税、事業税)がある
余った収入印紙は『貯蔵品(資産)』として次期に繰り越される
法人税等とは?
『法人税等』の仕訳のタイミングは3つあり、中間納付時、 決算時、決算の納付時がある
①中間納付時
法人税の納め方には中間納付制度が適応されている
中間納付制度とは年度末に税金が確定する前に当期の内に中間申告 をして、税金額を前払いする制度
このやり方により、国や地方自治体が安定的な税収を確保できる
中間納付の支払額は『仮法人税等(資産)』として処理する
決算で金額が確定したとき、中間納付分を差し引けるので資産
②決算時
決算時には確定した税額から中間納付時に支払った金額を引きその 残額は『未払い法人税等(負債)』となる
③決算の納付時
決算後に実際に納付した時に未払い法人税等を減らす
消費税とは?
消費税とは、商品の購入やサービスの享受といった「消費」 に課せられる税金
会社は消費者が支払った税金を預かり国に納める
消費税の仕訳には「税抜方式」と「税込方式」のふたつがある
簿記3級では税抜方式が出題範囲
消費税の仕訳のタイミングは4つあり、商品を仕入れた時、 商品を売った時、決算時、税金を支払った時がある
①仕入時
最終的に国に納める際に出ていく借受消費税から仮払消費税を引く ため資産となっている
②売上時
期中に商品を売り上げたとき、消費者から預かった消費税を『 仮受消費税(負債)』として処理する
これは後で国に納めるため義務となっている
③決算時
決算時は仮受消費税と仮払消費税の差額を『未払消費税(負債)』 に置き換える
これは後で納付しなければならない義務なので負債
④決算後の納付時
税金を納付して、未払消費税を減らす
売上原価と売上総利益とは?
売上原価とは、当期に売り上げた商品の仕入金額
売上総利益とは、商品売買によって儲けた金額
売上総利益 = 売上高 - 売上原価
当期に売れ残った仕入高には期末商品棚卸高が含まれる
決算整理の時に期末商品棚卸高を『仕入(費用)』から『 繰越商品(資本)』に振り返る
前期に売れ残った商品を期首商品棚卸高という
決算整理の時は期首商品棚卸高を『繰越商品(資本)』から『 仕入(費用)』に振り返る必要がある
精算表とは?
ただし当期純利益の行は転記しない
勘定科目を変更する必要がある点を押さえておく
売上勘定のタイトルは、売上→売上高
①繰越商品勘定のタイトルは『繰越商品』→『商品』する
・未収○○勘定→未収収益
・未払○○勘定→未払費用
・前受○○勘定→前受収益
・前払○○勘定→前払費用
帳簿の締め切りとは?
帳簿の締め切りとは、当期の記入を整理して締め切り、 次期に備えること
締め切りは以下の3ステップ
①収益・費用の勘定をゼロにして損益勘定に振り替える( 損益振替)
②損益勘定をゼロにして繰越利益剰余金に振り替える
③資産・負債・資本・収益・費用の全ての勘定を締め切る
①収益・費用の勘定をゼロにして損益勘定に振り替える( 損益振替)
第1ステップとして、収益と費用の残高がゼロになるように「 損益」という勘定に振り替える
これを損益振替という
相手勘定科目に損益をいれる
②損益勘定をゼロにして繰越利益剰余金に振り替える
第2ステップとして、損益勘定をゼロにし、 繰越利益剰余金に振り替える
③資産・負債・資本・収益・費用の全ての勘定を締め切る
第3ステップとして、資産、負債、資本、収益、 費用の全ての勘定を締め切る
収益と費用の締め切りは、 一致していることを確認してから二重線を引き、締め切る
資産、負債、資本の締め切りは、残高のある反対側に「次期繰越」 を記入し、左右を一致させてから二重線を引き、締め切る
二重線の下に「前期繰越」 を記入し次期から見た時どれだけ残ったかを分かるようにする
株主の配当
株主の配当は株主総会で決定する
配当の流れは以下の3通り
①繰越利益剰余金への振替(決算)
②剰余金の配当・処分の承認(株主総会)
③配当金の支払い
①繰越利益剰余金への振替(決算)
②剰余金の配当・処分の承認(株主総会)
③配当金の支払い
配当金を支払ったら『未払配当金(負債)』を減らす
月次決算とは?
月次決算とは、 1ヶ月に1度大体かかっている費用を計上する仕組み
1年に1度の計上で一気に費用がかからないようにしている
簿記3級では「減価償却」に限定して出題され
ひとこと
やっと簿記3級の勉強が終わりました!
最後にふさわしい沢山の量になりました^^;
また、こういうのやるかもしれないです。
それでは、また。